福岡市内のラブホテルで2014年9月、18歳未満と知りながら当時16歳の少女にみだらな行為をしたとして、福岡県警は6日、海上保安官の山下卓己容疑者(45)=山口県宇部市=を児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)容疑で逮捕した。西日本新聞が伝えた。
同紙によると、山下容疑者は巡視艇「ときなみ」のエンジンを操作する機関士補を務めており、宇部海上保安署(宇部市)に所属している。
逮捕容疑は、14年9月23日午後7時ごろ、福岡市内のラブホテルで当時16歳で無職の少女に現金数万円を渡し、みだらな行為をしたというもの。山下容疑者は、少女が18歳未満だったとは知らなかったと言い、容疑を否認している。
児童買春・ポルノ禁止法では、「児童」を18歳未満とし、「児童買春」を「児童に対し、性交等(性交もしくは性交類似行為をし、または自己の性的好奇心を満たす目的で、児童の性器等(性器、肛門または乳首をいう)を触り、もしくは児童に自己の性器等を触らせることをいう)をすること」と定めている。児童買春をした者に対しては、5年以下の懲役または300万円以下の罰金が処されれる。
海上保安庁のホームページによると、巡視艇「ときなみ」は、宇部海上保安署に所属する35メートル・110トンの巡視艇。宇部海上保安署は、九州北部と山口県を管轄する第7管区海上保安部に所属し、山口県内には他に、仙崎海上保安部、下関海上保安署、萩海上保安署がある。