北朝鮮は6日、特別重大報道を行い、同日午前10時(日本時間同10時半)に、北朝鮮としては初めて水素爆弾(水爆)の実験に成功したと発表した。
時事通信によると、北朝鮮はこの水爆実験について、米国などの勢力から自主権、生存権を守るための自衛的措置だと強調。昨年12月15日に、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が最初の命令を出し、今月2日に最終命令に署名したという。
同通信によると、北朝鮮は「責任ある核保有国として、わが国の自主権が侵害されない限り、核兵器を先に使用せず、いかなる場合でも関連手段や技術を移転しない」としている。
韓国の聯合(れんごう)ニュースによると、この特別重大報道は正午(日本時間午後0時半)に行われた。同ニュースによると、北朝鮮は過去3回核実験を行っており、これらについては事前に米国と中国に通告していたが、今回は通知はなかったとみられるという。韓国は、北朝鮮の水爆実験を「全ての核の破棄を」と強く非難した。
朝日新聞によると、韓国政府は同日正午に国家安全保障会議(NSC)を招集。日本政府もNSCを開き、情報収集などを始めた。