ペットとして飼っていたイノシシが逃げ、男女3人を襲い重軽傷を負わせた事件で、香川県丸亀署は14日、イノシシの飼い主である同県丸亀市の夫婦を、過失傷害容疑で書類送検した。夫婦は、逃げるとは思っていなかったが管理が不十分だったと容疑を認めている。時事通信などが伝えた。
同通信などによると、逃げたのは体長約1・5メートル、体重約80キロの雄のイノシシ。6月5日の夕方、夫婦の自宅の庭にあったおりから逃げ出し、翌6日の朝に40〜80代の男女3人を襲い、重軽傷を負わせた。
会社員(58)と妻(60)の夫婦は、約5年前に知人からイノシシを譲り受け、ペットとして育てていたという。逃げたイノシシは現在も見つかっていないが、DNA鑑定で夫婦が飼っていたイノシシだと分かった。
日本では、ニホンイノシシとリュウキュウイノシシの2つの亜種がおり、ニホンイノシシは本州、四国、九州に生息し、リュウキュウイノシシは沖縄の奄美大島、沖縄島、石垣島、西表島などに分布している。