2020年東京オリンピック・パラリンピックの新エブレム応募受け付けが、11月24日(火)正午から始まる。受付期間は、12月7日(月)正午までの約2週間。24日正午から公開される応募サイトを通して応募することになる。
旧エブレムの選考では、応募資格としてデザインコンクールの受賞歴などを定めていたが、新エンブレムの選考では、経験・受賞歴の有無などは問わない。今年4月1日の時点で18歳以上の日本人、あるいは日本在住の外国人(住民票を持っている)であれば誰でも応募可能だ。個人だけではなく、10人以内のグループでも応募可能。グループで応募する場合は、条件を満たす代表者と共に応募すれば、18歳未満、あるいは海外在住の外国人でも応募できる。
応募点数は1人(グループ)1点。個人が複数応募した場合、個人とグループの両方で応募し場合、複数のグループにまたがって応募した場合は、いずれの応募も無効となる。受付は応募サイトのみで行われ、電子メールや郵送、直接の持ち込みによる提出はできない。また、SNSなどで不特定または多数の人に知られた作品や知られる可能性のあった作品は応募できない。
応募には、エンブレム自体の案である「エンブレムデザイン案」と、エンブレをTシャツやマグカップで使用した場合の案である「デザイン展開案」(提出テンプレートあり)の2つを提出する必要がある。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、エンブレムのデザインのキーワードとして、▼スポーツの力、▼日本らしさ・東京らしさ、▼世界の平和、▼自己ベスト・一生懸命、▼一体感・インクルージョン、▼革新性と未来志向、▼復興・立ち上がる力、を挙げている。
組織委員会はまた、新エンブレム選考のために、21人からなる「東京2020エンブレム委員会」を組織している。新エンブレムの選考は、事務局が担当する形式要件のチェック①②、デザインに詳しいエンブレム委員らが担当するデザインのチェック①②、エンブレム委員会による審査、国内・国際商標調査、最終審査という7つのプロセスを経て決定される。
エンブレム委員会の委員長は、東京芸術大学学長の宮田亮平氏で、委員にはデザイン関係の専門家のほか、元検事総長や弁護士、またプロ野球ソフトバク会長の王貞治氏や元プロテニス選手の杉山愛氏、日産自動車副会長の志賀俊之氏らがいる。
応募要項やデザイン展開案の提出テンプレート、オリンピック・パラリンピックのシンボル、応募に関するQ&Aなど詳細は、エンブレム選考特設ページで。応募サイトも24日正午に公開された後は、特設ページからアクセスできる。