競売大手「サザビーズ」による2日間にわたる絵画のオークションが米ニューヨークで行われ、パブロ・ピカソやフィンセント・ファン・ゴッホなどの絵画が競売にかけられた。最も高額で落札されたのは、ピカソの作品「La Gommeuse」(1901年)で、6745万ドル(約82億円)で落札された。
裸のキャバレーの女性を描いた「La Gommeuse」は、2000年に行われた修復作業で裏側にも別の絵があることが判明した珍しい作品。もともとは、米国の富豪ビル・コックが1984年に約300万ドル(約3億6500万円)で購入したものだった。
この作品を描いた1901年当時、ピカソは19歳。自殺した友人を悼み描いたものだとされている。
「La Gommeuse」の次に高額で落札されたのは、ゴッホの「Paysage sous un ciel mouvementé」(1889年)で、5401万ドル(約65億7800万円)で落札された。フランス南部の町アルルの風景画で、ゴッホの代表作「星月夜」を描く2カ月前の作品だという。
サザビーズによると、この2日間のオークションでの落札総額は約7億2500万ドル(約883億円)だった。