【CJC=東京】ヨルダン川西岸のナブルスにあるユダヤ教の聖地「ヨセフの墓」が16日、パレスチナ人による放火を受けた。電子メディア「ハフィントン・ポスト」が報じた。
ナブルスはイスラエルが占領する地域。パレスチナ側の行為はイスラエル側を刺激することは間違いなく、報復の連鎖につながる恐れがある。
「ヨセフの墓」は1967年のイスラエルによるナブルス占領以降に建てられたもので、占領以前、この場所にはモスクがあった。パレスチナ人は、この場所には同地を治めていた部族の長老の墓があると考えているため、イスラエル側による、この地にヨセフの墓があったとする主張は捏造(ねつぞう)で、この場所を支配するための口実にすぎないと見ている。
今回の襲撃では、「ヨセフの墓」へ火炎びんが投げ付けられて霊廟が炎上。イスラエル軍によると、この場所にパレスチナ治安部隊が到着して事態を収拾する前に、100人ほどが集まっていたという。