プロ野球・巨人の原辰徳監督(57)が17日、セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)最終ステージ第4戦で、ヤクルトに2対3で敗れ、試合終了後、球団側に今季限りでの辞任を申し入れた。球団側も続投は要請しておらず、契約任期満了で退任する見通し。国内のスポーツ各紙が伝えた。
原監督は2002年に巨人の監督に就任。同年に日本一を達成したが、翌03年は3位に終わり退任。06年に再び監督に就任し、その後今シーズンまでの10年間、監督として指揮を執った。計12年間の監督生活で、巨人をリーグ優勝に7回、日本一に3回導いた。
東海大相模高校時代には、夏の甲子園に3回連続出場。高校卒業後、直前でプロ入りを拒否し、東海大学へ進学した。大学卒業後、巨人に入団。1980年代から90年代中盤にかけ、巨人の4番打者として、王貞治・長嶋茂雄(ON)時代後の巨人を支えた。95年に現役を引退し、野球解説者時代を経て、99年に巨人の野手総合コーチとして球界に復帰。01年に長嶋監督が退任したことで、02年に第14代巨人監督に就任した。
09年には、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表監督も務め、日本の世界一連覇に貢献。08年からは国際武道大学客員教授も務めている。