[ もんだい1]小学4年生以上
ある人が、山の上で羊(ひつじ)を100匹、飼(か)っていました。その中の1匹が柵(さく)から迷(まよ)い出たとき、99匹を山に残(のこ)しておいて、迷い出た1匹を捜(さが)しに行きました。そしてその羊を見つけたら、迷わずにいた99匹より、その1匹のことを喜(よろこ)びました。
【マタイによる福音書18章(しょう)12~13節(せつ)】
なぜ99匹の羊よりも、迷い出た1匹のことを喜ぶのですか。
1: 逃(に)げた羊は、いちばん大きかったから。
2: 逃げた羊は、いちばんきれいな毛皮(けがわ)だったから。
3: 逃げた羊はそのままだと、死(し)んでしまうから。
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正解:3
<せつめい>
逃(に)げ出した羊(ひつじ)は、最初(さいしょ)はこのように思いました。「柵の中の羊たちは、かわいそうだな。外に出れば、自由(じゆう)に遊(あそ)びまわれるのに」。でも、人に飼(か)われていた羊は、狼(おおかみ)やそのほかの怖い動物を知りません。また、食べ物を自分で捜(さが)すこともできません。夜がすぎて、また朝がきても、なにも食べるものがありません。逃げ出した羊は、柵の中にいた仲間(なかま)のほうが、幸(しあわせ)だと思いはじめました。
イエスさまは、たとえ話でこれを語りました。羊は私たちをたとえています。柵の中の羊とは、神さまを信じている人のことです。ですから、柵の外に逃げ出したりはしません。
迷い出た一匹の羊は、神さまを信じなくなった人です。そのような人は、生活で困ったことがおきても、神さまに助けてくれとはいえません。だから、山で羊を飼っていた人のように、イエスさまは、信じなくなった一人の人をさがして、元の生活(柵の中 → 神さまにまもられた生活)に、私たちを戻してくれます。