「恵みの歩み」(ファミリーネットワーク出版、1200円)の著者スティーブ・マクベイ氏を迎えて22日、東京・練馬区の聖書キリスト教会・東京教会で「グレイス・ウォーク・セミナー」(ファミリーネットワーク主催)が開催された。マクベイ氏は、信仰生活を歩むうえでもっとも大切なことは、「神がどれほど自分を愛してくださっているかを知ること」だと強調した。
マクベイ氏の来日は01年以来2度目。東京では尾山清仁氏(聖書キリスト教会・東京教会牧師)やロアルド・リーダル氏(新生宣教団総支配人)、沖縄では比嘉幹房氏(日本フォースクエア福音教団総理)、渡真利文三氏(胡屋バプテスト教会名誉牧師)、国吉守氏(那覇バプテスト教会牧師)など、あわせて約20人の牧師らが東京(22、23日)、沖縄(26、27日)の2箇所で開催される今回のセミナーに協力している。
22日夜の集会でマクベイ氏は、「『神を愛さなければならない』というとき、神を愛することがもっと難しくなる」と、私たちの中に神への愛が溢れるのは、先に神が私たちを愛してくださったからであることを強調した。
またイエス・キリストの十字架の意味を語り「私が主の愛を拒んだとき、私のために主が死なれた。それならば、主はどれほど今私たちを愛してくださっているか」と神の無条件の愛を示した。
そのうえで、「しかし、どれほど多くのクリスチャンが神の愛に安らいでいないか」と嘆いた。
「あなたを本当に愛しているよ」「あなたを本当に誇りに思っているんだ」イエスが一人ひとりの耳元で優しく語りかけ、いつもぎゅっと温かく抱きしめてくださっている。「私たちが間違いを犯したとき、『それでもいいんだよ』―イエスはいつも私を温かく抱きかかえて安らぐようにしてくださる。」
マクベイ氏は何度も繰り返して、永遠に尽きることのない神の愛の豊かさを強調した。
「主は群集を見るようにではなく、一人ひとりをご覧になられる。『あなたを愛している』と。」「本当の自分をみてほしい。神は私たちを神のかたちにつくられた。自分を見下さないで、否定的な見方をしないで。主はあなたを愛し、いつも大切に思っていてくださる」講演を聴きながら主の温かい愛が胸に迫り、思わず涙する者もいた。
最後にマクベイ氏は「主の愛を受け入れますか」と会衆に問いかけ、しばらく目を閉じるようにと語った。そしていま、イエスが耳元まで近寄って優しく語りかけ、個人的に一人ひとりを温かく抱きしめておられる状況をイメージさせた。「主はいつもあなたを抱きしめてくださっている。その愛の中に生きましょう」と、自分のがんばりで「神を愛する自分」になるのでなく、ただ「主に信頼する」ときに、神が私たちのうちに変革を与えてくださると説いた。