プロテスタント信徒、その中でも特に毎週礼拝に参加するという信徒が、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)信徒であるミット・ロムニー大統領候補者に対し、他の共和党候補者に比べて「支持しない」と答えていることが、ギャラップ社の世論調査で分かった。
今年2〜3月の間に行われたギャラップ世論調査によると、毎週礼拝に参加しているというプロテスタント信徒の37パーセントが、ミット・ロムニー氏のようなモルモン教徒候補者を大統領として投票することはない答えた。同じ回答をした人は、プロテスタント信徒全体で26パーセント、米国人全体で22パーセントとなっており、礼拝参加のプロテスタント信徒がよりモルモン教徒候補者に対して否定的であることが分かった。
2月の調査に限っては、52パーセントのプロテスタント信徒がモルモン教に対して否定的な見方を示しており、その中でも毎週礼拝に参加するという信徒は、66パーセントがモルモン教に対して否定的。米全体でモルモン教徒に対して否定的な見方を示している人々は22パーセントとなっており、プロテスタント信徒がモルモン教をキリスト教の一部と見なしていないことが顕著に現れた形となった。
一方、8月中旬から約1ヶ月間、礼拝に毎週参加しているとするプロテスタント信徒を対象とした調査では、ロムニー候補者の純支持率(支持率から不支持率を引いたもの)は+3パーセントと、いずれも共和党の候補者であるフレッド・トンプソン前上院議員(+26)、ジョン・マケイン上院議員(+21)、ルドルフ・ジュリアーニ前ニューヨーク市長(+19)に比べてかなり低い値となっている。