日本聖書協会(大宮溥理事長、渡部信総主事)は、その設立母体の一つであるスコットランド聖書協会が日本での聖書普及事業を開始して以来、1日でちょうど132年目を迎えた。
日本聖書協会は、スコットランド聖書協会、英国聖書協会、米国聖書協会がそれぞれ明治時代に設立した日本支社を前身とし、1937年に各聖書協会が合併、戦後の1949年に財団法人となった。1954年には口語訳聖書新約、55年には同旧約を刊行。エキュメニズム運動の高まりを受けて、1978年にはプロテスタント、カトリック両派で用いることが出来るようにと共同訳聖書新約を刊行した。その後、共同訳聖書の編集方針を変更し、1987年に新共同訳聖書を刊行した。
1969年より英・米国聖書協会から財政的に自立し、その後は海外の聖書協会への支援も開始するようになる。1988年には中国へ聖書印刷機を支援するため、募金活動により約8700万円を聖書協会世界連盟(UBS)に送金。1994年には旧ソ連、東欧諸国に聖書を送るため、約9100万円の募金を集めた。1997年より国際聖書製作(GSP)計画を開始し、これまでに約114万冊の聖書を海外に送り出している。