ハーベスト・クルセード(グレッグ・ローリー代表)の大規模伝道大会が23日、ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで行われ、延べ約1万人を動員した。90年以来全米各地、世界各国で開催し、延べ350万人以上を動員してきた同大会ではあるが、ニューヨークでこれだけ大規模の大会を開催したのは今回が初めて。同日夕方の集会には、ジェレミー・キャンプやマーシー・ミーなど著名なクリスチャンアーティストらが参加し、ローリー氏自身が力強いメッセージを伝えた。
ローリー氏は大会で、「ニューヨーク市民は、この街で起こった出来事のために、他の人々よりも当然不安である思う」と9.11テロ事件について触れたが、「我々は政府や軍隊よりももっと素晴らしい希望、主の中にあるという希望を持っているのだ」と伝えた。
ハーベスト・クルセードは2000年にニューヨークでの集会を開催したが、その時の参加者は約1250人。ハーベスト・クルセード総主事を務めるジョン・コリンズ氏は、「ニューヨークのような大きな街では、(集会が)簡単に飲み込まれてしまうので、(ニューヨークでの大会開催は)初めはあまり気が進まなかった。」と語る。「5500人を収容できるマジソン・スクエア・ガーデンでの開催は野望的なものだった」と言う。
しかし、大会の反応は非常に良く、午後3時からと午後6時からの2回に分けて行われた集会で延べ約1万人が参加、新たに約1200人がイエス・キリストを受け入れた。また、新たに信仰に入った人々のフォローアップのために初めは約20教会の協力を見込んでいたが、最終的に約60教会が協力することになった。
コリンズ氏は、「9.11テロ事件の悲劇以来、ニューヨークのキリスト共同体は力を合わせるようになり、数百万人が居住し、労働しているこの街の人々に福音を伝えようと以前より開放的になったように思える」と語った。
ハーベスト・クルセードは90年、ハーベスト・クリスチャン・フェローシップ教会主任牧師のローリー氏によって始められた。カルフォルニア州コスタメサで行われた初めての集会には、延べ9万人が参加したとされている。以来、ハワイ州ワイキキ、カルフォルニア州アナハイムなど米国内各地での開催に加え、オーストラリアやニュージーランドなど海外でも開催してきた。今年は1月にノースカロライナ州ローリーで、8月はカルフォルニア州アナハイムとセントラルバレーで大会を開催している。3日間の日程で行われたアナハイムの集会では延べ約10万2千人が参加し、約9500人がイエス・キリストを受け入れた。