【ユトレヒト=ENI・CJC】(アンドレアス・ハビンガ記)オランダのプロテスタント教会は、過去に改革派とルーテル派のキリスト者が、ペンテコステ派(聖霊降臨派)教会の会員に対して否定的な態度を取ったことでペンテコステ派に謝った。
「人々が今日、イスラム教徒を見なすように、啓もう思想家は、ペンテコステ派を軽蔑し、遅れているとみなした」と、プロテスタント教会のバス・プレジア総幹事は9月15日、オランダ・ペンテコステ派運動100周年記念式典が行われたアムステルダムのオリンピック・スタジアムで語った。「また、そのような態度が過去にプロテスタントの中に広く保持されていた。今でも、まだ否定的で恩着せがましい態度がしばしば感じられる」と、プレジア氏は言う。
オランダ・プロテスタント教会は2004年にルーテル派と改革派2派が合併、設立されている。
ペンテコステ派は、20世紀初にさかのぼるキリスト教革新運動であり、今、世界で最も速い成長を遂げている。
オランダ初のペンテコステ派教会は1907年にアムステルダムに設立された。ペンテコステ運動に参加するためプロテスタント派を離脱した人々は、まるで彼らが大罪を犯したかのようにしばしば見られた、とプレジア氏は言う。異言、予言、癒しと言ったペンテコステ派の礼拝の特徴は「悪魔の業」であると宣言されもしたのだ。
しかし、プレジア氏は、近年プロテスタント教会とペンテコステ派教会との間の和解が進んでいる、として、「100周年に当たり、お互いに否定的な話しや考え方を終わらせられることを願う」と語った。
現在オランダでペンテコステ運動に属すキリスト者は約14万人、教会は600以上と見積もられる。国立オランダ社会調査研究所は9月13日、ペンテコステ派と福音派教会の会員は1970年から90年の間に3倍に増えた、と指摘している。
オランダのプロテスタント教会は、会員数230万人と称しており、ローマ・カトリック教会に次ぐ2番目の大教派。