なぜイエス様が神としてお生まれになられたのに、再び生まれる必要があるのでしょうか。
「神は、かつてどの御使いに向かって、こう言われたでしょう。『あなたは、わたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ。』またさらに、『わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。』さらに、長子をこの世界にお送りになるとき、こう言われました。『神の御使いはみな、彼を拝め。』また御使いについては、『神は、御使いたちを風とし、仕える者たちを炎とされる。』と言われましたが、御子については、こう言われます。『神よ。あなたの御座は世々限りなく、あなたの御国の杖こそ、まっすぐな杖です。あなたは義を愛し、不正を憎まれます。それゆえ、神よ。あなたの神は、あふれるばかりの喜びの油を、あなたとともに立つ者にまして、あなたに注ぎなさいました。』またこう言われます。『主よ。あなたは、初めに地の基を据えられました。天も、あなたの御手のわざです。これらのものは滅びます。しかし、あなたはいつまでもながらえられます。すべてのものは着物のように古びます。あなたはこれらを、外套のように巻かれます。これらを、着物のように取り替えられます。しかし、あなたは変わることがなく、あなたの年は尽きることがありません。』神は、かつてどの御使いに向かって、こう言われたでしょう。『わたしがあなたの敵をあなたの足台とするまでは、わたしの右の座に着いていなさい』」(ヘブル1章5~13節)
イエス様は元から神であり、初めから子であられるお方です。それなのに、復活されて「子になる」ことを改めて喜ぶというのは、どういうことでしょうか。どうして「きょう、わたしはあなたを生んだ」と神は喜ばれているのでしょうか。
「同様に、キリストも大祭司となる栄誉を自分で得られたのではなく、彼に、『あなたは、わたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ。』と言われた方が、それをお与えになったのです。別の個所で、こうも言われます。『あなたは、とこしえに、メルキゼデクの位に等しい祭司である』」(ヘブル5章5~6節)
「この望みは、私たちのたましいのために、安全で確かな錨の役を果たし、またこの望みは幕の内側に入るのです。イエスは私たちの先駆けとしてそこに入り、永遠にメルキゼデクの位に等しい大祭司となられました」(ヘブル6章19~20節)
イエス様は死なれよみがえられた時に、私たちも「幕の内側」に入れるようになるために、「私たちの先駆け」となられました。父なる神は、その後に生まれてくる私たちを見て喜んで「きょう、わたしはあなたを生んだ」と喜び、感動しておられるのです。
イエス様ご自身が復活されることを喜んでおられただけではなく、私たちもその内側に入ることができるようになったことを喜んでいる御言葉なのです。
「わたしに求めよ。わたしは国々をあなたへのゆずりとして与え、地をその果て果てまで、あなたの所有として与える。あなたは鉄の杖で彼らを打ち砕き、焼き物の器のように粉々にする」(詩篇2篇8~9節)
これは、イエス様が神から権威を頂いていることを意味しています。
「彼は、鉄の杖をもって土の器を打ち砕くようにして彼らを治める。わたし自身が父から支配の権威を受けているのと同じである」(黙示録2章27節)
「女は男の子を産んだ。この子は、鉄の杖をもって、すべての国々の民を牧するはずである。その子は神のみもと、その御座に引き上げられた」(黙示録12章5節)
「この方の口からは諸国の民を打つために、鋭い剣が出ていた。この方は、鉄の杖をもって彼らを牧される。この方はまた、万物の支配者である神の激しい怒りの酒ぶねを踏まれる」(黙示録19章15節)
「『あなたは鉄の杖で彼らを打ち砕き、焼き物の器のように粉々にする。』それゆえ、今、王たちよ、悟れ。地のさばきづかさたちよ、慎め。恐れつつ主に仕えよ。おののきつつ喜べ」(詩篇2篇9~11節)
何を悟れというのでしょうか。なぜおののきつつ喜ぶのでしょうか。ここでは「キリストの復活による罪の解決を悟れ」と言っています。どうして喜ぶのかといいますと、和解による私たちの救いが知らされているから「喜べ」ということです。
「御子に口づけせよ」(詩篇2篇12節)とありますが、イエス様を信じるとき、神と私たちの間に和解が成立します。しかしそうでないものはさばかれていくことを預言しています。
ですから「幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は」(詩篇2篇12節)なのです。
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徐起源(そう・きうぉん)
ERM聖書学校校長。恵那クリスチャンセンター(岐阜県恵那市)牧師。恵那レーマミニストリー代表、愛知県一宮市の超教派聖会「ワールド・リバイバル・カンファレンス」の理事・講師を務めるなど、その活動は多岐にわたる。同校本部の岐阜県恵那市に加え、京都、岡崎(愛知)、沖縄、立川(東京)など全国数カ所で聖書学校、聖会をおよそ月1回のペースで行っている。インターネット聖書学校、通信聖書学校等も現在開講中。※画像は恵那レーマミニストリーのロゴ。
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