【CJC=東京】エジプト北部カルビヤの刑事裁判所が、イスラム教徒1人を殺害したとして、キリスト者3人に有罪判決を出した。カイロ近郊コスースでこの4月に発生した事件はキリスト者側に死者9人を出すなど、2013年に発生した宗教紛争の中で、最悪の事件だったが、その犯人は逮捕されていない。
キリスト者被告3人のうち、ハニ・ファルーク・アワド氏には終身禁固刑、他の2人には禁固15年が言い渡された。キリスト者の財産を略奪したとしてイスラム教徒9人が5年未満の禁固刑に処せられた。
エジプトのキリスト者は総人口の約1割を占めているが、差別や宗派的抗争に巻き込まれるケースが続発している。