日本基督教団は、平均出席30人以下の教会や伝道所が、伝道礼拝や伝道集会を行う場合、説教者や講師派遣する制度をスタートさせた。
日本基督教団伝道推進室は3日、同教団の公式サイトで「伝道礼拝・伝道集会等への説教者・講師派遣制度」を開始することを明らかにした。特別な伝道の機会を設けたいが、財政的な理由などで断念せざるを得ない事情にある諸教会・伝道所の伝道を応援し、同教団内における伝道を推進することが目的で、同伝道推進室が、説教者・講師の謝礼、交通費、宿泊費などを負担する。
対象となるのは、原則、主日礼拝の平均出席数が約30人以下の教会・伝道所で、地域の複数の諸教会・伝道所が合同して集会を行う場合、その諸教会・伝道所を対象にすることも可能。
派遣する説教者・講師には、小島誠志(久万教会牧師・元教団総会議長)、山北宣久(青山学院院長・前教団総会議長)、近藤勝彦(前東京神学大学学長)の各師をはじめとした多くの教師に加え、信徒も含めた様々な説教者・講師を派遣できるよう準備を進めている。
申し込みの手順は、1)各教区の協力委員に相談し、所定の用紙で伝道推進室に申し込み、2)伝道推進室が申し込み内容を審査し、3)審査結果を申し込み教会・伝道所、また各教区協力委員に報告、4)説教者・講師派遣を実施する場合、申し込み教会・伝道所の所属教区に報告、という流れになる。
一方、同制度を活用した教会・伝道所は、伝道礼拝・伝道集会の報告を伝道推進室に提出することになる。報告は、伝道推進室の『室報』に掲載される。
また、この説教者・講師の派遣制度は、伝道推進室への献金によって運営されるため、伝道推進室は、全国の諸教会に祈りと献金による協力を求めている。各教区の協力委員は下記の通り。
北海:米倉美佐男(札幌教会)
奥羽:飯田敏勝(大曲教会)
東北:山元克之(東北教区センター)
関東:田中かおる(安行教会)
東京:増田将平(青山教会)
西東京:山口紀子(更生教会)
神奈川:鈴木義嗣(港南希望教会)
東海:宮本義弘(沼津教会)
中部:横山良樹(半田教会)
京都:北川善也(洛北教会)
大阪:岡村恒(大阪教会)
兵庫:川崎善三(姫路福音教会)
東中国:(未定)
西中国:小林克哉(呉平安教会)
四国:黒田若雄(高知教会)
九州:古屋治雄(福岡中部教会)
沖縄:具志堅篤(読谷教会)
協力委員が未定の教区は、伝道室推進室に直接申し込むかたちとなる。問い合せは、日本基督教団伝道推進室(電話:03-3202-0544)。「伝道礼拝・伝道集会等への説教者・講師派遣制度」の申込書(PDF)はこちら。