フィリピンの国家災害対策本部は16日、フィリピン中部を襲った台風30号による被害について、3633人の死亡を確認し、1179人が行方不明になっていると発表した。これで死者・行方不明者数は4812人となった。国連人道問題調整室(OCHA)の16日の発表によると、被災者は総人口の約7分の1にあたる1290万人、家を失うなどして避難している住民は190万人に上る。
日本の国際救援援助隊の医療チームは、甚大な被害を受けたレイテ州の州都タクロバンに拠点を設け、被災者の診察を開始している。
14日に現地入りした日本国際飢餓対策機構のスタッフ2人は、16日夕方にセブ島に入る。フィリピン福音自由教会が設営したセブ島のベースキャンプに滞在し、活動を進める予定だ。