百戦百勝
神の御名があがめられるために、隣人を助け救うために、自分の罪を悔い改めるために、この世に生きる限り、戦いは尽きることはない。
神は常に戦うことを命じているし、戦う方策を教え、戦う手段を与えてくださる。だから、万軍の主を味方にする戦いは、「百戦百勝」なのである。
ただ「当たって砕けろ!」だけで勝てる場合もあるが、狡猾(こうかつ)な強敵には負けてしまう。本当の戦いは生易しいものではない。「皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る」の戦いになることも少なくない。戦いの第一の鉄則は、「神の命令であれば犠牲を恐れず勇敢に戦う」ことである。
「鳩のように素直に蛇のように賢く」。これが戦いの第二の鉄則である。味方の総司令官・イエスに対しては、その最高の英知による指揮命令に素直に従う。敵の総大将・サタンに対しては、その狡猾な惑わしの策略を上回る賢さを用いなければならない。
戦いの第三の鉄則は、「最後まで油断しない」ことである。神に従い、神とともに戦うなら、必ず勝てる。しかし戦いが長期にわたる場合、途中で気がゆるんでしまいがちだ。聖書の言葉を借りれば、聖霊の油が断たれた時に、常にすきをうかがっている大敵サタンが、スッと忍び込んでくる。まさに、「油断大敵」である。
ヨルダン川を渡ったヨシュアと彼の率いるイスラエル軍に対して、神は勝利を約束し、「カナン全土を攻め取るために雄々しく戦え!」と命じた。第一戦では、神の指揮に従ったら神の奇跡が起きて、大敵エリコ攻略に大勝利を飾った。
だがヨシュアは慢心して、自分たちの力で勝ったのだと錯覚した。第二戦では小敵アイを攻めるのに、神の指示を仰ぐことをせず、自分の判断で少ない兵力で戦った。結果は大敗北であった。ヨシュアの不信仰とイスラエル軍の一部の神への不従順が原因であった。ヨシュアは不信仰を悔い改め、不従順な分子は徹底的に処分された。
神の信任を回復したヨシュアの率いるイスラエル軍は、以降の戦いでは「全戦全勝」で、カナン全土を攻め取った。神がともにおられ、勝つための作戦を教え、必要な手段を与えてくださったからである。
天文学的確率の勝利
ある借地訴訟事件で、裁判が初めから当方の圧倒的な有利に進み、どう考えても勝訴判決間違いなしと思われた。気が緩んでそれまで毎日真剣に祈ってきた祈りをやめてしまった。突然、担当裁判官が交代し、全く考え方の違う裁判官により、あっという間に敗訴判決が下された。高裁に上訴したが裁判は当方にとって非常に不利だった。
自分の高慢を悔い改め、神に助けを求めて必死に祈った。なんと係争地が、新しくできる地下鉄駅の出入口用地として買収されることになった。係争地は無税でかつ高額で売れ、関係者全員が大いに喜んだ。このような「天文学的確率の解決」も、神にとっては可能なのである。
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佐々木満男(ささき・みつお)
国際弁護士。東京大学法学部卒、モナシュ大学法科大学院卒、法学修士(LL.M)。インターナショナルVIPクラブ(東京大学)顧問、ラブ・クリエーション(創造科学普及運動)会長。
■外部リンク:【ブログ】アブラハムささきの「ドントウォリー!」