世界の食料問題を考える市民フォーラム「第19回世界食料デー仙台大会」(世界食料フォーラム仙台、一般財団法人日本国際飢餓対策機構=JIFH主催)が9日、宮城県仙台市の仙台青葉荘教会で開かれ、地元の学生や市民ら約50人が集まった。仙台のNPO法人「ふうどばんく東北AGAIN」事務局長の高橋陽佑氏と、JIFH常務理事の清家弘久氏が講演した。
国連食糧農業機関(FAO)の定めた10月16日の「世界食料デー」に合わせて、毎年この時期に開いている。
高橋氏は、まだ食べられるのに捨てられる「食品ロス」問題、ひとり親世帯などを中心に深刻化する日本の貧困問題に目を向けるよう訴え、「それぞれが何か一つでも始める中で、食品ロスと困窮という、いまこの仙台にもある課題に立ち向かっていけるパートナーになっていただけたら」と話した。
清家氏は、飢餓と闘う発展途上国の子どもたちの現状を伝え、「身近で協力できることがたくさんある。私たちの意識が変われば、この世界を変えていくことができる」と飢餓撲滅のための具体的な取り組みを呼びかけた。
主催の世界食料フォーラム仙台は、フィリピンの貧しい子どもたちへの支援や、世界の貧困問題の現状を学生や市民に伝える活動を行っている。