【CJC=東京】マレーシア高裁は10月14日、4年前に出されていた下級審の判示を覆し、「アラー」という語をキリスト者が使用することを禁止した。
キリスト者が「アラー」を使用する時はイスラム教徒をキリスト教に改宗させるのが目的だとして、禁止をイスラム教側が求めていた。
高裁の3判事は、「アラー」をキリスト者が使用することが「社会に混乱をもたらすのは必至で、平和とマレーシアの多くの宗教の間の調和を乱す」としている。また禁止は少数派宗教の権利を侵害せず、「アラーはキリスト教信仰やその実践に重要な部分ではない」と言う。
マレーシアの2900万人口の大多数はイスラム教徒。