第28回関東聖化大会(関東聖化交友会主催)は21日、東京都目黒区のインマヌエル中目黒キリスト教会で午後6時半から集会を行い、大会主講師で米アズベリー神学校教授のアラン・カページ氏が講演した。カページ氏は、エレミヤ書31章31節から34節を引用し、「律法が心に記されるとは、心の動機がまったく新しくされること。律法に従わなければならないという思いから、律法を守らせていただこうという思いに変えられること」と説き、「神は私たちの心の動機を変えたいと願っておられる。またどのような状況にあっても神の御心を行う力を与えたいと願っておられる。あなたの心はすでに変えられているでしょうか」と問いかけた。
カページ氏は、使徒言行録2章1節から13節を本文に、ペンテコステの意味について「五旬祭」(1節)、「激しい風が吹いて来るような音」(2節)、「炎のような舌」(3節)、「聖霊に満たされる」(4節)、「ほかの国々の言葉で話しだす」(4節)の5つの言葉から説いた。
「五旬祭」については、「ユダヤ人がシナイ山で神から律法を与えられたことを祝う日」と説明したうえで、「旧約の時代も律法のすべてを守ることは不可能に近いことだった。救いの助けになるために与えられたにもかかわらず、人々の重荷になっていった」と語った。カページ氏は、エレミヤ書31章31節から34節を新しい神の約束として強調し、律法が心に記されること、つまり心の動機が新しくされることについて、「背後にあるのは自らの意志を完全に神に明け渡すこと。私たちの生活のすべてが完全に聖霊に支配されることを意味する」と説いた。
「激しい風が吹いて来るような音」については、「風は聖霊の力を表し、その力が神の御言葉を成し遂げる」と説き、「みなさんは神に仕えるためにこの神の力を使っているでしょうか。私たちに備えがあるなら、神はいつでも用いたいと願っておられる」と語った。
「炎のような舌」については、「旧約聖書で火は神の臨在を意味する」と説明し、「敬虔には順序がある。まず自我の聖めが必要。その次に神の御心を行う力が与えられる」と説いた。
「聖霊に満たされる」については、「主がすべてを支配し、完全に所有されることを意味する」と説き、「あなたのすべての領域において、神が支配されているでしょうか」と問いかけた。
「ほかの国々の言葉で話しだす」については、「(聖書の福音を)世界中の人々に伝えていくことを神は願っておられる」と説き、「すべての地域の人々に、あらゆる方法を通して福音が伝えられていくビジョンを見る」と語った。
最後にカページ氏は、聖霊に満たされる過程として、(1)はっきりと神に聖霊の満たしを求めること、(2)神にすべてを明け渡すこと、(3)完全に神を信頼することの3つを挙げ、「(すべてを神に明け渡した54年間を)いま振り返ると、神は最善の道を開き、最善の選択をしてくださった。人生のすべての領域を神にお委ねしたことについて、後悔はひとつもない。神はあなたにも同じ祝福を与えたいと願っておられる」と訴えた。