アフガニスタンの旧支配勢力タリバンが韓国人クリスチャン23人を拉致した事件で、タリバンのスポークスマンを名乗る人物が先月30日、新たに男性1人を殺害したと明らかにしていたが、同国ガズニ州の警察当局者が同31日、人質と見られる韓国人男性の遺体を州内で発見したことを発表した。韓国政府は同日、遺体が、人質であった沈聖●(シム・ソンミン)さん(29)と確認した。
これで同事件の犠牲者は、25日に殺害された○炯奎(ペ・ヒョンギュ)師(42)に続いて2人目となった。タリバンのスポークスマンは同日、人質解放の交渉期限を8月1日正午(日本時間同日午後4時半)にすると発表。アフガニスタン政府が拘束中のタリバン兵を釈放しなければ、さらなる殺害に踏み切ると述べている。
これに対してアフガンニスタン政府は、同日開いた記者会見で、更なる拉致を助長するとして釈放要求に応じることに否定的な見解を示した。一方、韓国大統領府の千皓宣(チョン・ホソン)スポークスマンは同日の会見で、間接的な表現ではあるがアフガニスタン政府に釈放を求めた。
※ ●は王ヘンに民、○は哀の口が非