【CJC=東京】イスラエル考古局の学者が1500年前のワイン工場跡を発掘した。南部ハメイヨアブ付近で、規模100平方メートル。十字架のあるミニチュアの教会をかたどった陶器の燭台が発見されたことから、工場所有者はキリスト者だったと推測される。
ぶどう園から持ち込まれたぶどうを発酵させる部屋や絞る装置があり、ワインや絞りかすから食酢や安価なワインを作るための樽も置かれていた。
考古局のサーアル・ゲイナー氏は「同様な装置はエルサレム南方から地中海岸の港湾都市アシュケロンへ向かう路上で3カ所発見されている。そこから地中海全域にワインが輸出されたのだろう」と言う。