世界教会協議会(WCC)総幹事のオラフ・フィクセ・トゥヴェイト博士は、11月29日、クリスマスメッセージを発表した。
トゥヴェイト博士はヨハネの福音書1章3節~5節、およびイザヤ書42章1節、3節を引用し、「神の御言葉が私達の足元を照らす光として、いのちの道へ導く光として来られました。神の栄光と導きを表す表現として『光』という表現が多く使われています。第四福音書で伝えられる神の受肉は、暗闇の中にあっても闇は決して神の光、いのち、御言葉にかなわないことを宣言しています」と述べた。
また来年のWCC世界総会についても言及し、「神の言葉が肉となって来られたことで、そのいのちがすべての人々にとっての光となりました。来年にはWCCの世界共同体が第10回世界総会を行います。世界総会のテーマ『いのちの神よ、正義と平和に導きたまえ』のテーマの下に祈りをささげ、証しがなされます」と述べた。
混沌する社会の闇の中に輝き続ける世の光として来られたキリスト・イエスのことばについて、「アドベント(降臨節)の期間にあって、私達は神のいのちの賜物が肉となって永遠のことばが明らかになったことを心に刻み、より深く私達の心の中に浸透していくことを覚えたいと思います。分裂や暴力、憎しみ、貧困、貪欲や腐敗にあふれる現代社会にあって、この光が私達に希望をもたらし続けています。キリストの光は私達の足元を照らし、正義と平和へと導きます。私達それぞれのろうそくの芯がうす暗く光るものだとしても、神のことばは闇の中を照らし、私達が共に平和へと向かう正義の力を信仰によってもたらします。クリスマスのすべての恵みを享受されますように」と賛美をささげるメッセージを伝えた。