40年以上にわたる牧会経験に基づき、人材育成と組織開発による企業成長のためのシステムを提供する会社「ROiリーダーシップインターナショナル(ROi)」を創立したリッチ・マーシャル氏が来日し、14日、東京・豊島区の豊島公会堂で講演会「聖書から見る・ビジネスに必要な底力と未来への責任」を行った。クリスチャン・インターナショナル・アジア(ロナルド・サーカ代表)主催。マーシャル氏は、「信仰こそが(ビジネスに)変化をもたらす」と、主イエスの血潮によるあがないの力を信じるクリスチャンこそが、社会に根本的な変化をもたらすために立ち上がらなければならないことを伝えた。会場にはクリスチャンのビジネスマンら約100人が集まった。
マーシャル氏は40年以上にわたる牧会経験に基づいて、民間企業や非営利団体などで経営相談やカウンセリングを行っている。これまでに40カ国以上でビジネスセミナーを開催し、人材育成による組織開発のトレーニングプログラムを紹介してきた。
セミナーを始める前提としてマーシャル師は、神の美しいパートナーとして造られた人間には、神から「仕事をする」使命が与えられていること、つまり職場は神の子が父である神から委ねられた尊い働きの場であることを確認した。
神が地と天を造られたとき、地には木もなく、一本の野の草も芽を出していなかった。神が地上に雨を降らせず、土地を耕す人もいなかったからである(創世記2:5)。神が造られた世界には、土地を耕し、草木の面倒を見る「人」が必要であった。創世記3章で人類に罪が入る以前に、人は神によって職を与えられ、神との協力によって働いていた。
しかし、人類に罪が入ると、神は、人がそこから食を得ていた仕事場、つまり「土地」を呪われた。神との正しい関係を持つことができなくなった人間は、自らの努力、方法で仕事を始めた。そこに喜びはなくなり、逆にストレス、悩み、不安、現代社会が抱える様々な問題が生じてきた。
マーシャル氏は、職場に使わされたクリスチャンに神は「その仕事場を変えて欲しい」と願っていると伝え、クリスチャンが、「私がここ(職場)にいるのは、神が望んでおられるから」という信仰の確信を持つとき、「そこに神の臨在と変化をもたらすことができる」と説いた。
また、イエス・キリストの血潮によって、人が罪を犯した結果生じたすべての呪いの力はすでに完全に砕かれたことを説き、食を得る仕事場=職場の呪いをイエスの名によって信仰をもって宣言し、「打ち砕いていかなければならない」と語った。
最後にマーシャル氏はローマ8:19−28を引用し、「いまは束縛にあっても、イエスが介入するときすべてが変わる」「信仰こそが変化をもたらす」と語った。