中国基督教協会(CCC)の曹聖潔(ツァオ・シェンジー)会長が、中国で1981年〜2006年の26年間に聖書4300万冊を印刷・発行したと発表したことが、10日、中国で唯一対外放送を行う中国国際放送局(CRI)の報道でわかった。
曹会長は、「中国政府が宗教信仰の自由を十分に保障していることを物語っている」と強調。地下教会への迫害など、信教の自由が侵害されているという国際的な非難をけん制した。中国では先月、地下教会関係者ら18人が公安当局によって逮捕されたことが報じられている。
曹会長は、04、06、07年に香港、米国、ドイツなどで開いた展示会で、写真や様々なデータによって、1978年に始まった改革開放以降の中国教会の発展、聖書発行増加などを紹介してきたことを挙げた。
世界のベストセラーと呼ばれる聖書は、1815〜1998年の184年間に推定約3880億冊が印刷・書写されている(ギネスブック99年度版)。日本聖書協会の調べによると、日本では1874〜2004年の131年間に約3億4600万冊が頒布されている。聖書協会世界連盟(United Bible Societies、UBS)の06年度資料によれば、聖書は06年12月までに2426言語で翻訳されている。