【CJC=東京】内戦が続くシリアで、7月29日には、最大都市アレッポの掌握を目指す反体制派と政府軍の激戦が続いた。国連のバレリー・アモス人道問題担当事務次長によると、アレッポと周辺地域からは29日までの2日間で20万人あまりが戦闘を逃れて脱出した。
アラブ連盟のナビール・アル=アラビー事務局長は同日の声明で、アレッポ情勢について国連安全保障理事会の緊急会合開催を求める反体制派の訴えを支持すると表明した。さらに、アレッポで戦争犯罪が行われているとの認識を示し、シリア関連決議で拒否権を行使しているロシアと中国に、アラブ連盟の高官が両国を訪問して姿勢の転換を促すと述べた。
アレッポ以外の地域でも戦闘は続いており、反体制派の「地域調整委員会」によると、シリア全土でこの日の死者は114人に上っている。