ロックバンド「シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー」のボーカル、リー・ナッシュは神の愛に近付くことにおいては、素朴であることがより豊かだと感じている。
最近発売となったニューアルバム「Hymns and Sacred Songs」は、非常に単純な賛美歌に、シックスペンスのポップなサウンドを載せている。最後の曲は情熱的だが簡素で、神の威厳や優美さ、畏れに関するワーシップソングに仕上がっている。
米国クリスチャンポスト紙(CP)のインタビューでナッシュは、昔の賛美歌の中に現代的な音楽を取り入れたシックスペンスと彼女にとってなぜ宗教は必要なのかについて語った。
CP:ソロとシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーの両方で曲を作って活動していますが、実際はどちらの方が好きなんでしょうか。そしてその理由は何でしょうか。
ナッシュ:どっちが好きかなんて比べるのは難しいわ。シックスペンスは私の多くの時間が積み重ねられたところなの。私はそこで愛と友情が芽生えて、楽しく過ごすことができたのよ。友人たちのライブパフォーマンスには及ばないけどね。とってもいい経験をしているわ。私は14歳の時から彼らと演奏していて、とても大事な関係を築いてきたのよ。
CP:シックスペンス・ノン・ザ・リッチャーは解散後、2007年に活動を再開しましたが、バンド活動は如何でしょうか。
ナッシュ:私たちは来年3月にニューアルバムのリリースを予定しているわ。昔のレコードレーベルEMIとビジネスの交渉をしている間、リリースを延期しているの。だから今は交渉を進めて、アルバムリリースに向けて頑張っているわ。
CP:新発売のアルバム「Hymns and Sacred Songs」はワーシップカバーソングを集めたものですが、どうして賛美歌のアルバムを収録したかったのですか。
ナッシュ:私は以前、編集してシングル曲としてリリースしたんだけど、昔の全ての曲を書き直すために与えられたチャンスだったの。この挑戦は本当に素晴らしかったのよ。このアルバムをリリースできることに本当に嬉しく思うわ。ずっと前に書かれた歌詞は今でも皆の心に響くはずよ。新しいメロディーはもう一度やり直すための言葉をもたらしたの。それはとても美しくて、私の人生の至る所に衝撃を与え続けたの。私にとっては薬みたいなものよ。このチャンスが与えられたことを本当に感謝しているわ。
CP:「Hymns and Sacred Songs」は賛美歌の最高傑作を集めたものですが、現代の聴衆に対してどのようにアレンジしたのですか。
ナッシュ:私は南部バプテストで育ったの。教会で聴いたいくつかの曲を再収録したけど、簡単には認めてもらえなかったわ。曲は、全体的には本当に単純で、少し管弦楽組曲のようになっているの。とても風変わりでミニマリズムに仕上がっているのよ。表現としては控え目に作られているけど、美しさと神への畏れについての歌詞に聴き入ってもらえると思うわ。
CP:自身のアルバムで大好きな曲はありますか。またその理由は何ですか。
ナッシュ:大好きな曲は「O Heart, Bereaved and Lonely」よ。歌詞は収録曲の中で一番素敵なの。この曲では強く殴られたような衝撃を受けたわ。孤独を感じる時、世界を統治している神を見上げなければならないと気付いたの。心地良くて詩的なメッセージが孤独を忘れさせるわ。
CP:あなたにとってキリスト教はどれぐらい重要ですか。
ナッシュ:キリスト教は私の人生の一番大きな部分よ。曲を聴いた人に、この奥に何かがあるかも知れないと感じて欲しいの。私の宗教は、日々の試練や大きなことから小さなことまで助けてくれる。5年前に父を亡くして、人としてどうあるべきか悩んだの。神はとても忍耐強く見守って下さったわ。疲れや自己満足の世界に浸っていたとしてもね。神は多くの愛を私に与えて下さった。辛い時にそのことを掴んだ手を見るの。奇跡が見えるわ。
CP:自身と音楽活動について、次のステップはどういうものを考えていますか。
ナッシュ:シックスペンスでCDを出して、そこで活動したいわ。それと数年のうちにソロでもCDを出す予定よ。昔のカントリーソングのCDを作りたいの。そのスタイルでは曲に載せて真実を伝えているのよ。歌詞は率直で単純で、賛美歌とはまた違ったものなの。私は素晴らしいシンガーになることを熱望しているの。多くの人が曲に聞き入って、耳と心が繋がっていることを知って欲しいの。
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