同作品は、社会的正義感に燃える5人の記者が、人身売買についての関心を高めるために、世界中を旅して不正行為の実態を明らかにするという内容のドキュメンタリー映画だ。そして彼らは、祖国米国の汚点を見つける。
人身売買は現代の奴隷制度として根付いており、特に若い女性たちが理不尽な被害に遭っている。「12歳から14歳の少女が恐ろしい虐待の犠牲となる平均的な年齢なの」映画の一場面で女性がそう語っている。
人身売買の影が都市や郊外から農村部まで米国を遍く覆っていることを広く知らせるため、同作品では犠牲者となった女性の声を取り上げている。家から買い取られた少女たちは、年齢をごまかすように言われ、そして強姦される。これが人身売買の被害女性たちが辿る共通した道筋なのだという。
また、同作品は、元人身売買の仲介者と買い手のインタビューも収録している。
インタビューは、この業界に影響を及ぼし、多くの人々に人身売買をやめる決断をさせた。映画は、年に少なくとも10万人の米国の子どもたちが児童買春と人身売買の犠牲者となっていることを明らかにしている。
さらに映画は、人身売買についての衝撃的なニュースを伝えるとともに、ポルノが業界を活気付ける一翼を担っていることも暴いている。
同作品は、全米の教会や大学キャンパスなど、至る所で上映され、話題となっている。