東日本大震災による津波で大きな被害を受けた宮城県亘理(わたり)町で19日、亘理聖書キリスト教会の開所式が行われ、地元住民やボランティアスタッフ、宮城県内の牧師ら約80人が門出を祝った。亘理町は被災地の中でも特に教会の少ない地域だ。同地域での教会の誕生を求め続けてきた多くのキリスト者たちの祈りがこの日、実を結んだ。被災地に教会が誕生する働きに、全国から支援の声が上がっている。
同教会牧師の熊田康之氏は自らも被災しながら、震災直後より石巻や南三陸で炊き出しや物資配給のボランティアを行っていた。6月ごろからは、亘理町で津波被害にあった住宅の壁や床をはがし、泥を出す作業をキリスト者のボランティアらと継続してきた。荒浜の漁業関係者への支援などを行う中で、地元住民との絆が深まっていった。
そんな中、あるキリスト者の家庭が亘理町にある被災した自宅を教会堂として提供してくれた。キリスト者のボランティアらが協力し、開所式までに礼拝堂部分のリフォームを完成させた。
開所式には、熊田氏がボランティア活動で知り合った地元の住民や漁業関係者の姿もあった。また、塩釜聖書バプテスト教会(宮城県)牧師の大友幸一氏や、被災地でボランティア活動を続ける日本国際飢餓対策機構の清家弘久常務理事、仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク(東北ヘルプ)の川上直哉事務局長も出席し、祝辞の言葉を述べた。
すでに同教会を支える支援会が立ち上がっており、教派を超えて全国に支援を呼び掛けている。献金振込先は、郵便振替「熊田康之を支える会」(00850・6・198600)または、ゆうちょ銀行(記号:12120、番号:68915861)。問い合わせは、「熊田康之を支える会」事務局(電話:0568・97・3623、メール:[email protected])まで。
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