エバーグリーン・クワイアーは、現在、小・中・高校生、約60名とバンドメンバーが在籍しており、1999年結成以来、教会や福祉施設、イベント出演、自主公演など国内各地でコンサートなどを行ってきた。オリジナルミュージカルの公演は2008年の公演以来、3年ぶりとなる。
今回のミュージカルは、「あなたがたが、これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たちのひとりにしたのは、わたしにしたのです マタイ25・40」という重要なメッセージが込められているトルストイの名作「くつやのマルチン」をベースに、現代の教会で歌うキッズゴスペル聖歌隊の子供たちのはつらつとした姿を反映した物語である。
物語の内容は、父が他界し、母は海外出張中という10歳の少女エリが、大事なクリスマスコンサート出演を前に、事故に遭い苦しんでいた所から始まる。その時、「悲しむ人は、幸いです」という聖書のことばを聞いて元気づけられる。そしてクリスマスまでエリを取り巻く人たちと深い心の触れ合いを体験するという物語となっており、聖書のメッセージが込められた多彩なミュージカルナンバーを中心に展開していく。キャストは、エバーグリーン・クワイアーの他、平川和宏氏(俳優)、泉水美和子氏(女優)、ビョン・ホギル氏(俳優)、須貝まい子氏(女優)などが、出演した。観客席では、多くの教会関係者から保育園の子供達まで、幅広く集まり、ミュージカルが終了後には、出演の子供に花束を届ける来場者の姿も見られた。
エバーグリーン・クワイアーディレクターの物井洋介氏によると、2010年9月有明コロシアムで開催された「日本クリストファー・サン国際大会」の際に、エバーグリーン・クワイアーの関係者と淀橋教会の教職者らが、交流をもつようになったことがきっかけとなり、今回の淀橋教会の公演に至ったという。ミュージカルには、大掛かりな舞台が必要となるが、他教会でもコンサートなどの出演依頼あれば、できる限り応じたいと述べている。
エバーグリーン・クワイアーの詳細はホームページ(http://www.evergreenchoir.jp/)まで。