宣教師の家庭で育てられたサムエル氏は、子どものころから何があっても教会の主日礼拝に出席することは必ず守るように厳しく教えられてきたという。その反動もあり、高校卒業後アメリカへ留学し、親の束縛から離れたことをきっかけに、教会から離れ改めて自分を見つめ直してみようとしてみたものの、むしろ教会から離れることで心の飢え渇きがさらに増していったことを証しした。その飢え渇きを自分の好きな音楽で満たそうとしたり、仲間とお酒を飲みながら語らうことで紛らわそうとしたものの、根本的に心を満たすことにはつながらず、最終的に自分の意思で教会に再び戻るようになったという。
ライブの中で信仰の証をしたサムエル氏は、「人生について本当に真剣に、生きている意味を考え、この先自分がどうなっていくかを考えると、真理を求めたくなります。そうすると、イエス・キリストが僕を愛してくれていて、僕のために十字架に架かって死んで下さったことを知るようになり、むなしい人生ではなく、神様のために生きている人生であることを改めて悟るようになりました」と述べた。好きな聖句はエレミヤ書29章11節で、「絶望ではなく、神様の愛の計画があり、それは平安を与える計画であり、希望と将来を与えるものである」という御言葉が自身の生きる意味に対する大きな確信を与えたことを証しし、「皆さんも絶対になくなることはない希望を信じて歩んでください」と述べた。セカンドアルバム「Believe in Love」の裏タイトルは「Hope and future(希望と将来)」であるという。日本全国が希望をもって前に進んでいけるようにとの思いが込められている。
同教会武蔵野チャペルセンター(MCC)コーヒーハウスでは毎月第一土曜日午後7時からさまざまなクリスチャン音楽イベントを開催し、多様なクリスチャン音楽歌手を招いてライブ形式のコンサートを行っている。一人でも多くの人に福音が伝わるための懸け橋として行われている同コンサートでは、飲み物やお菓子が用意されており、アットホームな雰囲気の中で来場者が気軽に音楽に聞き入ることができる。コーヒーハウスディレクターの菊田稔氏は「ライブハウスみたいですが、音楽は来られた方々の交わりをサポートするものであって欲しいと考えています。何よりも『交わり』が一番大切なミニストリーです。初めて教会というところに来た人たち、疲れているクリスチャン、帰国者、留学生など、『みなさんが楽しかった』、『うれしかった』、『また来たい』と思って頂ければと思っています」と述べている。
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Samuelle氏プロフィール:韓国ソウル生まれ。6歳の時に宣教師の両親とともに日本へ移住。日本語、韓国語、英語を操るトライリンガルシンガーソングライター。甘く切ない、ソウルフルな歌声でピアノの弾き語りを得意とする。音楽のルーツは、ブラックゴスペルやR&Bを中心に、声楽家でもあり牧師である父親から影響を受けている。
飾ることなく自然体で神と自分と、音楽に向き合いながら歌うことを目標としている。
Samuelle 公式サイト→ http://www.samizreal.com/SAMUELLE/TOP.html