第43回再臨待望東京大会(キリスト再臨待望同志会主催)は2日目の5月29日、ウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会主管牧師の峯野龍弘氏が講演した。午後3時の集会で峯野氏は、キリストの再臨に対する究極の備えは「愛ときよめ」にあり、「聖霊こそ、我々をきよめ、我々に愛を結ばせてくださるお方」と説いた。
峯野氏は、まず、キリスト再臨の究極の目的について「神の御子、主イエス・キリストの主権の発動によって実現する、神の御国の到来」と説いた。そのうえで、神の御国について、「あらゆるものが、頭であるキリストのもとに一つにまとめられ」(エフェソ1・10)、「美しくきよい愛のうちに共生する永遠の愛の都」と述べた。また、何者によっても「揺り動かされることのない」(ヘブライ12・28)という点で「エデンの園の回復以上」と語り、キリストの再臨によって与えられる恵みの大きさを強調した。
さらに、キリストの再臨によってキリスト者に与えられる恵みを4つの視点から説いた。第1に、諸悪の根源であるサタンが完全に滅ぼされる(黙示録20・7~10)。第2に、死も陰府も一切の悪しきものが滅ぼされる(黙示録20・11~15)。第3に、神と親しく交わる永遠の住処に移される(ペトロ二3・12~13)。第4に、キリストに似た者となる(ヨハネ一3・2)ことだ。
峯野氏は、「(主の日は)必ず来る」と強調し、「あなたはどうか。これを信じ、これを慕っているか。きょう問われている」と聴衆に迫った。そのうえで、イエスの教えから再臨への備えを説いた。
峯野氏は、「悔い改めよ。天の国は近づいた」(マタイ4・17)とのイエスの言葉から、再臨への備えとして、「再臨の主をお迎えするにあたって私たちの中にあってはならないもの(罪)を取り除き、神の前に自身を聖別すること」と説いた。さらに、罪のない神の御子であるイエスがすべての人の罪を聖めるために十字架にかかられたことを強調し、その限りない愛を自分のものとしてしっかりと受け止め、その愛に応えて生きることが大切だと語った。
また、イエスが弟子たちに教えた「主の祈り」(マタイ6・9~13)については、祈りの前半が神との関係におけるきよさから出る祈りだとすれば、後半は人間関係における愛から出る祈りだと説いた。イエスの説かれた山上の垂訓(マタイ5~7)、天国のたとえ(マタイ13、18~22、25)にも、神との関係におけるきよさに関する教えと人間関係における愛に関する教えの2つが示されていると指摘し、「きよさと愛とが再臨のときには問われる」と説いた。
最後に峯野氏は、きよさと愛とが見事に調和するイエスの姿に倣おうとする「その瞬間、瞬間の実直な生き方が極めて大事」だと強調し、「聖霊を満たしたまえと主の前に祈らざるを得ない」と力を込めた。