柏木哲夫氏は、淀川キリスト教病院でターミナル(末期)ケアに従事し、1984年に日本で2番目のホスピスを同病院に開設した。その後、副院長、ホスピス長を経て、現在は名誉ホスピス長。93年に大阪大学人間科学部教授に就任し、03年に金城学院大学人間科学部教授、04年に金城学院大学学長に就任。大阪大学名誉教授でもある。88年に朝日社会福祉賞、94年に日米医学功労賞、04年に保険文化賞などを受賞している。
金城学院大は、1889年(明治22年)、米国南長老教会アニー・ランドルフ宣教師が、日本女性の社会的地位の低さを憂い、ロバート・E・マカルピン博士と協力して、私宅(名古屋市東下竪杉町54番戸)に「私立金城女学校」を開設したことに始まる。当時、生徒数はわずか3人であった。以来、百年を超える歴史のなかで、一貫したプロテスタント・キリスト教の精神に基づく、女性のための高等教育を行ってきた。
5学部、2研究科を設置するほか、研究機関としてキリスト教文化研究所、また教育支援機関としてキリスト教センターなどを設置している。ラウンジやキリスト教関係の書籍中心とした図書コーナーなどがあるキリスト教センターでは、毎朝8時45分から朝の礼拝、毎週木曜日12時50分からお昼の礼拝が行われている。また、礼拝での説教は同大学ホームページで「インターネット礼拝堂」としても公開されている。