青森県弘前市の弘前学院(阿保邦弘理事長)は1日、弘前市民会館で創立百二十周年記念式典を開催、同学院が運営する聖愛高校と弘前学院大学の在校生や卒業生ら合わせて約千三百人が出席した。
式典は参加者全員による賛美から始まった。その後、阿保理事長がこれまでの歴史と先人の業績を振り返りながら、建学の精神をかかげてこれからも精進を続けていきたいと挨拶した。第二部では、ノンフィクション作家柳田邦男氏が「いのちと響き合う言葉」と題して記念特別講演を行い、人を傷つけることも支えることもできる言葉の重要性を語った。式典には、日本基督教団奥羽教区総会議長(代理・松村重雄弘前南教会牧師)、文部科学大臣(代理・金森越哉同省私学部長)、金沢隆弘前市長らなどから祝辞が寄せられた。
弘前学院は1886年地元出身で青山学院第2代院長も務めたキリスト者・本多庸一によって創設。以来、「畏神愛人」をモットーにキリスト教主義教育を行ってきた。これまで卒業生は三万五千人以上となり、現在は大学、大学院、高校を運営している。来年度からは中学も開設させ、中高一環教育も始められる。