国際NGO(非政府組織)「アムネスティ・インターナショナル」は、人権侵害や国際人道法に反する行為などに使用される武器の規制を目的とした「コントロール・アームズ」キャンペーンを開始。これにあわせて100万人の顔署名を集める「ミリオン・フェイス」運動を世界規模で展開している。
「顔写真」が署名になるという、これまでに例を見ないこの運動は、03年から始まり、1年間で世界150か国以上に拡大した。署名数は20万人を突破。来年夏、国連本部において開催される「国連小型武器会議」までに100万人分の署名を集めることを目標としている。
今月17日に全国東宝系にて上演が始まる、武器密売人の壮絶な半生を描く話題作、映画「ロード・オブ・ウォー」(アンドリュー・ニコル監督)主演のニコラス・ケイジ氏も同キャンペーンに参加、武器の規制を訴えている。同団体会員でもあるケイジ氏は、ニューヨークでの記者会見で「この映画を彼ら(アムネスティ・インターナショナル)に捧げた」と発言した。
アムネスティは、映画配給会社と協力して今月13日にも都内で特別試写会を開催、映画関係者や集まった映画ファンに「ミリオン・フェイス」運動への参加を呼びかけた。
同運動公式サイトによると、14日現在、日本から寄せられた顔写真は4700点に上った。「ミリオン・フェイス」に関する問い合わせは公式サイト(http://www.controlarms.jp/index2.php)まで。