統一協会(世界基督教統一神霊協会)が新しい国際団体「天宙平和連合」(Universal Peace Federation)を創設し、3日から14日にかけて東京など日本の主要都市や韓国ソウル市などで記念大会を開催したことを受け、海外のキリスト教統一協会対策組織が各国のキリスト教関係者に警戒を呼び掛けていることが、18日までに分かった。
韓国の統一協会対策協議会は「天宙平和連合は平和軍と平和警察を創設し世界平和を守る番人の役割を果たすと主張するが、キリスト教界はこれを傍観してはいけない」と警告した。韓国クリスチャントゥデイ紙が17日報じた。
統一協会の公式サイトによれば、ソウル大会は同協会の文鮮明(ムン・ソンミョン)教祖が、日本の各大会は文教祖の妻、韓鶴子(ハン・ハクジャ、世界平和女性連合総裁)が主催し、文教祖はソウル大会で基調演説を行った。ソウル大会には約8千人が参加したとされている。日本では、14日の東京大会だけで2500人が参加したという。
統一協会のこのような動きに対し、同協議会は「文教祖は1985年8月25日に非公開の皇帝即位式を行い、90年4月30日にメシヤ再臨宣言式を行った邪悪な教祖だ」と注意を呼び掛けている。
各国の統一協会対策団体は、同協会が社会に定着するのを防ぐためにキリスト教界が団結して対策を立て、情報交換と共有を盛んに行うべきだとして、組織や被害者など各方面に協力を要請している。