大阪府と大阪市、および府と市の教育委員会は26日、今年度の「大阪文化賞」と「大阪芸術賞」の受賞者4人を発表し、淀川キリスト教病院名誉ホスピス長の柏木哲夫さん(66・現金城学院大学学長)が大阪文化賞を受賞した。
柏木さんは、1984年淀川キリスト教病院に日本で二番目となるホスピスを開設。その後、同病院のホスピスを日本の最先端へと育て、日本でのホスピス医療の第一人者としてその普及・発展に貢献したことが今回の受賞につながった。1994年に日米医学功労賞を、1998年には朝日社会福祉賞も受賞している柏木さん、これまでに多数の著作も執筆している。
大阪文化賞は、大阪の学術・体育・生活文化等に顕著な業績を示し、寄与したものを対象に1963年より、芸術に業績のあったものを対象とする「大阪芸術賞」とともに授与されてきた。今年度の文化賞は、柏木さんのほか、大阪大名誉教授・芝哲夫さん(81)が、芸術賞は、作家の宮本輝さん(58)、宝塚歌劇団理事・特別顧問の植田紳爾さん(72)が受賞した。贈呈式は大阪市中央区の御堂会館大ホールで11月3日に開かれる予定。