米国の宣教師ウィリアム・メレル・ヴォーリズの精神を分かち合い、継承することを目的に設立された「ヴォーリズ精神継承委員会」は、年内に中・高生を対象とした「土曜学校」を開校する。
「土曜学校」では、ヴォーリズの業績を紹介しながら、ヴォーリズ建築を訪れる外国人に対して英語で案内するカリキュラムなども提供する。ヴォーリズが創立した近江兄弟社学園の生徒を当面の対象とし、近江八幡市内の他学校からも受け入れる予定。講義は同学園の職員が指導し、一回三時間程度。同学園内の「ハイド館」を教室に、全三十回を予定している。
同委員会は、今年でヴォーリズ来日100年となることから、近江八幡市で二月に結成され、現在会員約260人。5月には、ヴォーリズと親交のあった日野原重明・聖路加国際病院名誉院長の講演会を開催するなどヴォーリズの精神と業績の伝播のために働いてきた。