フィリピン合同教会レイテ教区長のエディソン・ラプス牧師が今月12日に暗殺された。これを受けて、日本キリスト教協議会(新宿区)、フィリピン教会協議会(NCCJ)らが、フィリピン政府に対して調査と被害防止の早急な対応を求める運動を実施することが、同協議会の発表で19日までに分かった。フィリピンでは、人権擁護家の殺害事件が相次いでいるという。
この運動「日比フィリピン人人権擁護家殺害阻止ネットワーク」(Japan-Philippines Network to Stop the Killings of Fillipino Human Rights Defenders)の設立総会が22日、東京都新宿区百人町の日本キリスト婦人会館で開催される。
同協議会によれば、フィリピンでは、最近3カ月間で市民団体、左派政党、平和運動団体の会員や支援者32人が殺害された。同協議会は一連の事件について、被害者はアロヨ政権にとって不可欠な団体に集中しており、「国軍や警察内の『分子』が関与する政治的暗殺」とみている。