2004年の全国の累計HIV感染者数は6527人、エイズ患者数は3257人に達することが北海道の札幌市保健所の発表で分かった。この数字に凝固因子製剤による感染者は含まれていない。HIV感染者の届出数は、日本国籍、外国国籍を合わせて748件(昨年640件)、エイズ患者届出数は366件(昨年336件)といずれも増加の一途にあり、いずれも過去最高を記録した。
同保健所によると、同市内の感染者と患者の感染原因では、同性間性的接触が最も多く、続いて異性間性的接触、その他(血液感染、母子感染)・不明となっている。
年代別には、30代が最も多く、続いて20代、50歳以上、40代の順となっている。
同保健所など全国の保健所は、誰にでも感染の可能性があることを認識する必要があるとしており、HIV感染に心当たりのある人に相談や検査を受けるよう呼び掛けている。相談、検査は保健所で無料で実施されており、住所や名前などを告げる必要はない。