第46回日本ケズィックコンベンション箱根大会が20日から、箱根ホテル小涌園で開催された。第1日目午後2時からのバイブルリーディング(1回目)では、英国ケズィック理事でムアランド・カレッジ校長のスティーブ・ブレディー博士が講演。キリスト者には聖書のみ言葉に対する確信がなければならないこと、一人ひとりがみ言葉を通してそこに示されているキリストを個人的に知ること、キリストを求める生を続け、聖霊に満たされた信仰生活を歩むべきことを説き、「キリストご自身に目を向ける」ことを強調した。テキストは、ルカ1:1−4、使徒1:1−11。
ブレディー師はまず、聖書こそ、神の真実を人々に伝えるために、神が、聖霊に動かされた人たちを用いて書かれた神のみ言葉であると説いた(?ペテロ1:21)。キリスト者は、イエス・キリストが真の神だという確かな証拠である聖書のみ言葉にこそ確信を持たなければならないと語った。
テキストの「使徒の働き」は、使徒たちを通してイエス・キリストが働かれた宣教の記録である。ブレディー師は、「福音の中心は、イエス・キリストが私たちのために死なれ、そしてよみがえられた」ことにあると説いた。「私がクリスチャンであるのは、(主が葬られた)墓が空であり、キリストがよみがえられたから」「主はよみがえられたから、あなたの心の中にいる」と語り、天にあげられ、父なる神の右に座しておられる全能の主が、有限な人間にしかも人格をもって個人的にふれあい、ともにおられるという恵みを説いた。またキリスト者は、まだ見ぬ永遠の世界での明るい希望を確信をもって待ち望むことができると伝えた(使徒1:11)。
ブレディー師は、「神が望んでおられることは、すべての人の心の中にキリストが満ち溢れること」だと語り、キリストを信じる信仰を通して、すべてのキリスト者が聖霊に満たされた信仰生活を送る必要があると説いた。最後は会衆に、「主が与えられるものを求め続けていきましょう」「今、キリストに満たしてもらうように」と、求めるものには値無く、限りなく聖霊を下される神(ルカ11:13)に常に求め続けることを訴えた。