財団法人日本聖書協会は、日本盲人キリスト教伝道協議会(東京・新宿)に音声新約聖書バイブルトーク200個を贈呈した。この贈呈は、「すべての人にみ言葉をお届けする」という理念に基づき、特に視聴覚に障害を持つ人も聖書から遠ざけられることがないよう、点字や手話聖書の奉仕頒布を行なってきた同協会の働きの一環。贈呈式は17日、同協会の会議室にて行われ、バイブルトーク200個とその目録が渡部信氏(日本聖書協会総主事)より、日高馨輔氏(日本盲人キリスト教伝道協議会議長)に手渡された。
渡部総主事は、式典の挨拶で、「視覚的にハンデを持つ方に、このバイブルトークを使っていただき、み言葉普及の為に用いてくだされば感謝です」と述べた。
バイブルトークは2004年6月に手のひらサイズのコンパクトな音声聖書として同協会から発売。簡単な操作で新約聖書全巻を聴けるという便利さから、目の見えない方や高齢で視力が低下し文字の聖書を読むことが難しくなった人たちに受け入れられ、好評を博していた。発売当初より盲人伝道協議会(以下、盲伝)から大きな関心が寄せられ、目の見えない方の必要が大きいとの声からこの度の贈呈となった。
「現在、若年性、先天性の視覚障害者が減る一方で、糖尿病などによる後天性の失明者が増え、点字を読めない視覚障害者が増加している。バイブルトークはそのような方々にとって大きな助けとなるでしょうし、また個人で用いるだけでなくバイブルクラスなどにおいて複数で聞いて使うこともできるでしょう。盲伝は希望者に積極的に貸し出すことによって、バイブルトークを通して、目が見えなくとも聖書はこういう方法で聞けるという、より広い伝道に使いたい。そのためにも、教会員以外の方にも知ってもらい、希望するならお貸ししたい。」
日高氏はこのように述べ、視覚障害を持つ希望者にバイブルトークを積極的に貸し出す意向を示した。
※バイブルトークの貸出し希望の方は、直接日本盲人キリスト教伝道協議会まで。問い合わせは、日本盲人キリスト教伝道協議会(〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 キリスト教会館内、電話・FAX:03・3203・4219、電子メール:[email protected])まで。
(情報提供:日本聖書協会広報部)