毎日行われる教会学校、MEBIG(愛燐チャペル、内越言平牧師、北海道札幌市)が主催するセミナーが20〜22日、神奈川県横浜市の単立・みどり野キリスト教会(西村希望牧師)で開催された。諸教会からMEBIGの働きに関心がある牧師、CS(教会学校)教師など約100人が参加した。
セミナーでは、MEBIGの体験礼拝や説明会などが行なわれた。内越牧師の夫人、泰子さん(63)は、子供が教会から離れてしまう原因の一つに「礼拝のマンネリ化」を挙げ、子供に礼拝をさせるのではなく、教師が友達(子供)と一緒に礼拝を捧げることが大切と述べた。泰子さんは「羊は羊飼いを見て行動する。教師にこそ本当の『自由』『従順』『十全』が必要」と語った。MEBIGの働きを取り入れることを検討する教師たちに対しては、独自のプログラムを構築する前にMEBIGの基本に沿った内容を完成させるよう勧めた。
礼拝をマンネリ化させない秘訣として泰子さんは「まず謙遜であること」と強調し、感謝と悔い改めの祈りは欠かせないとした。また、魂に対する重荷を負っている立場に自覚して「これでいいのか」と日ごろから自問自答することが重要と語った。CS奉仕者不足について、泰子さんは「奉仕者は少ないけど、あなたがいるからいいじゃないですか」と奉仕者を励まし、「私は1人で100人分の働きをする気持ちで過ごしています」と力強く語った。
MEBIGは、MEMORY(弟子化―御言葉の分かち合い)、BIBLE(礼拝―メッセージ、賛美、祈り)、GAME(遊び)の頭文字をとって名づけられた、愛隣チャペルオリジナルの教会学校。内越夫妻は日本の全都道府県で働きを広めるビジョンの下、現在30箇所でセミナーを開催している。また韓国、台湾、中国、インドネシア、アフリカ、ブラジル、米国、シンガポールでもMEBIGセミナーを開催。イスラム教勢力が強くキリスト教の布教活動が難しいとされるインドネシアでは、日本と同じ形式のMEBIGを開催したところ、開催当初の参加数は20人だったが6年目には200人が集まるようになったという。
内越牧師は「子供たちは辛いこと、悲しいことをたくさん経験している。キリストの愛と忍耐のゆえに、神の御心のままにこの使命を全うしたい」と話している。