青森市石江の国立ハンセン病療養所「松丘保養園」内にある松丘聖ミカエル教会(日本聖公会)で5日、10人の信者らによる礼拝が開かれたと、毎日新聞が6日伝えた。
礼拝では青森聖アンデレ教会牧師の八戸功司祭が説教し、藤崎陸安自治会長が演奏するピアノに沿って聖歌を歌いながら、世界の平和や病床の入所者の健康などを祈ったと伝えられている。
園内にはキリスト教や仏教など各宗派の寺院や教会が並ぶ「神社通り」という一画がある。同紙は入所者の話として、96年のらい予防法廃止まで90年間続いた国の強制隔離政策下では、死後の葬儀方法の確認のために入園時、家の宗教を聞かれたこともあった、と伝えた。