世界50の国や地域から神学生、聖職者ら約300人が参加し、16チームで競うサッカー・ワールドカップ「クレリクス・カップ」(聖職者カップ)があす24日、ローマで始まる。ほとんどの試合をバチカン市国内の競技場で行う。決勝戦は6月初旬の予定。
主催はスポーツを通じて教育を促進するキリスト教組織「イタリアン・スポーツ・センター」。イタリア五輪委員会の会長も絶賛の企画だ。安息日(日曜日)には試合を行わない、試合時間は計60分、反則には「ブルーカード」が出され、5分間の出場停止になるなど、通常のサッカールールとはいくつか異なる点もある。
法王の警護にあたるスイス人衛兵やバチカン美術館の警備員などで構成されるバチカン代表チームも参戦し、注目を集めそうだ。大会を通して多くの人々と友好的な関係を築きたいと、参加者たちは初の聖職者によるサッカー・ワールドカップに大きな期待を寄せている。