キリスト教徒追放を計画するミャンマー軍事政権の機密文書を海外の人権団体が公開した。「ミャンマーのキリスト教破壊計画」と題するこの文書には、17の追放策が記されている。
同文書は、「キリスト教が非暴力宗教であるという点をうまく利用すれば、どんなキリスト教徒であろうが逮捕できるし、またこの宗教が柔順であるという弱点をよく活用しなさい」と指示している。
ミャンマー軍事政権は、キリスト教徒が密集する3千の村を破壊して教会を焼き尽くし、仏教への改宗を強要したとされている。クリスチャンであることを理由に子どもたちの学校入学を禁止するなど、想像を超える迫害が起こっている。
ミャンマーに住むほとんどの人は仏教徒である。キリスト教人口は4パーセントとごくわずか。しかし、「自由と人権」を語るキリスト教徒の存在は、社会主義を標榜しているミャンマー軍事政権にとって少なくない負担感となっている。