韓国三大紙の1つである中央日報(18日付け)によると、李泰植(イ・テシク)駐米韓国大使は17日、ワシントン地域教会協議会主催でキリスト教信徒ら約800人が参加した銃乱射事件のための追慕礼拝で、在米韓国人が交代で32日間にわたって断食を行うことを提案した。出席者は李大使の提案に快く応じた。
現地の捜査当局は事件発生の翌日17日朝の記者会見で、事件の2つ目の現場で自殺した韓国出身の同大学4年生チョ・スンフィ(23)を容疑者として挙げ、全世界の韓国人に衝撃を与えた。
李大使は17日午後8時から開かれた犠牲者の追悼のための礼拝で、「この衝撃的な事件を契機に韓国人社会が自省、懺悔(ざんげ)し、米社会と再び融合する機会を作るべき」と訴えた。32人の学生・教員らが死亡したことから、韓国人教会を中心に交代で「32日間の断食」を行なうことを提案し、在米韓国人に犠牲者と遺族、米社会全体と悲しみを共にすることを求めた。
先月公表された合衆国商務省センサス局のデータによれば05年7月までに米国国内に居住する韓国人は140万人にのぼり、在米韓国人たちの間では今回の銃乱射事件によって風当たりが強まるのではないかと心配する声が上がっている。事件の舞台となったバージニア工科大学に通う韓国系学生の中には、トラブルを恐れて一時帰省する者も出ている。