米東部ペンシルベニア州のキリスト教プロテスタントの一派アーミッシュの小学校を襲撃し、児童5人を殺傷した後に自殺したチャールズ・カール・ロバーツ4世容疑者(32)の妻マリー・ロバーツさんが、アーミッシュをはじめとする住民の「赦(ゆる)し、愛、慈悲」に対する感謝の意を文書で表明した、とメディアが伝えた。
ロバーツさんは文中、「わたしたち家族は皆さんの愛を通して癒しを得ることができた。皆さんからの贈り物に、ことばで表せないほど感動した」と述べた。アーミッシュや社会全体に赦しが拡大しているのを感じるという。事件でアーミッシュに対する罪悪感と悔やみが心に深く刻まれているが、希望を抱いて神さまを信じる新たな生活を築いていくと誓った。
事件現場の校舎は12日に取り壊された。一方で、事件の遺族やロバーツさん一家の支援のための基金が設立された。事件と事件後のアーミッシュ共同体の対応について欧米を中心にメディアが報じており、キリスト教の赦しの姿勢が社会に衝撃を与えている。