【エルサレム(AP通信)】21日金曜日、何千人もの警官がキリストが十字架に貼り付けになった丘の近くに立てられたとして世界中で最も聖なる教会として崇められている聖墳墓教会でのギリシャ正教によるイースター巡礼を監視するために配備された。
警官によるとこのような厳重な配備は、エルサレムで大きなイベントが開催されるとき常に行われることであるという。
エルサレムギリシャ正教教会は教会指導者を追放に導いた土地取引が行われたせいで、緊張度が高まっている。
ギリシャ正教指導者イリネオス・アイ師は昨年5月にギリシャ正教教会所有地をユダヤ人人口を増加させるために土地を探しているユダヤ人に提供する土地取引をしたために告発・教会追放を受けた。
パレスチナキリスト教徒らの集会では、このような土地取引には、パレスチナ人が将来建国予定の国家の首都として検討している場所エルサレム東部でアラブ民族の存在性を強めるという別の意図も含んでいると非難がなされた。
この追放された聖職者は彼が職務を追放に追いやられたことを否定しており、未だ聖職者の位に留まる意を述べているという。
この聖墳墓教会はギリシャ正教、ローマカトリックによって管理されており、コプト、エチオピア正教、シリア正教の各教会がその特定の領地を維持する権利・義務があるという。
この宗派間による聖墳墓教会内での領地争いがしばしば暴動に発展することもあるという。コプト人聖職者が異宗派の信者が領地に入ってきたことに対し、追い払おうと聖金曜日の礼拝に暴力を振るったこともあるという。
22日土曜日には、聖墳墓教会でろうそくに何もしないのに奇跡的に火が灯ったといわれる場所での「聖火」祝祭が行われたという。
この祝祭も過去にはギリシャ人とアメリカ人聖職者の間でどちらが火を灯すかで争いが生じたことがあるという。
正教会では日曜日にイースターを祝うローマカトリックやプロテスタントとは異なるカレンダーを用いている。